今回は、PAN-OS11.0で実装された「Skip Software Version Upgrade」についてご紹介します。前回ご紹介したPAN-OSバージョンアップ手順で、PAN-OSはメジャーバージョンおよびメンテナンスバージョン単位で段階的ににバージョンアップが必要という説明をしました。今回の新機能でこの制限が大幅に緩和されます。
Skip Software Version Upgrade
You can now skip software versions when upgrading PAN-OS.
スキップ ソフトウェア バージョン アップグレード
スキップ ソフトウェア バージョン アップグレード の仕様は以下です。
- PAN-OS 10.1 以降がインストールされたPAシリーズ/Panoramaで利用可能
- 3世代までスキップが可能
- HA構成でも利用可能(セッション同期がサポートされています)
今回の新機能でPAN-OS 10.1 以降を利用しているお客様は、最大でメジャーバージョン又はマイナーバージョンを含む3世代先のPAN-OSまで直接バージョンアップを行うことが可能です。アップグレードパスを気にする必要がなくなるだけでなく、再起動も1度だけで済みますので作業時間を大幅に削減できるようになります。
バージョンアップ手順
バージョンアップ手順は、従来のアップグレード方法と変わりません。例えばPAN-OS 10.1.10から現在最新のPAN-OS 11.0.2までバージョンアップを行う場合ですが、
- アップグレード先のベースバージョンをダウンロードします。
- PAN-OS 11.0.0 をダウンロードします。(中間のPAN-OS 10.2.0などは必要ありません)
- アップグレード先の最新のPAN-OSをダウンロードしてインストールします。(要再起動)
- PAN-OS 11.0.2 をダウンロードしてインストールします。
と、たったこれだけですみます。併せて再起動回数も減りますので作業時間を大幅に短縮できるのではないかと思います。
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